シングル向けのマンションとは？

　シングル向けのマンション=単に狭いマンション、ではありません。今なら家賃並みの支払いで買えますなんて広告を見かけますが、確かに金利は低いし、マンション価格だって下がっています。頭金ゼロでも・・・なんて広告も見かけますが、広告は広告(笑)　実際にはどんな所に注意してマンションを探したらよいのか？　いろいろ“噂”は耳に入るけれど“シングル向けマンション”という事になると？具体的な事は今まであんまり気にしてなかったので全く知識がありませんでした。　そこで、手っ取り早く「女性のための快適住まいづくり研究会」のお世話になる事にしました。ご存知の方も多いのではないかと思いますが、有名な小島ひろ美先生を筆頭に、女性のマンション購入を応援してくれる研究会なんです。実は、小島先生はよくＴＶや雑誌にも出ていらっしゃるし、ＨＰも結構前からチェック済みだったのです♪

　応援と言っても、特定の不動産会社や関係団体（？）に属しているわけでは無いので、資金援助とかそーゆー応援ではなく、購入にあたっての“知恵”を貸してくれるのです。もちろん、色々な物件の情報なども沢山集まっているし、客観的な立場からアドバイスをしてもらえます。働いている女性が全て自分で調べて、歩いて、情報を集めるのは大変だから、もし購入を考えている人は利用を是非お勧めしたいです♪研究会では「女性のためのかしこいマンション購入術講座」を開催しているのですが、セミナーの後ももちろん無料で資金計画や物件探し等の相談に乗ってもらえます。（購入後も色々相談に乗っていただけるみたいですよ♪）私の場合、セミナーに参加して教えていただいた事を、親にも説明してマンション購入に賛成してもらいました。その後、資金計画についての相談と、契約前に契約書の内容について相談をお願いしました。はっきり言って、こういう事は親や身内が専門家じゃないかぎり、相談しても相談にならないんですよね(苦笑)　多分、親も第三者である研究会に相談しているという事で、あんまり私にうるさく言わなかったんじゃないのかな？と、思っています。

　「女性のためのかしこいマンション購入術講座」は首都圏中心に、地方の大きい都市でも開催しているようですが、銀座と自由が丘、新宿、大阪にマンションライブラリーがあって、そこで物件の資料も閲覧させてもらえるんですよ。実は今住んでいるマンションも研究会の推薦しているマンションだったのです♪女一人でモデルルームに見学に行くのは不安だと思う人も多いのではないかと思いますが、紹介状を発行していただいたので、モデルルームの見学も段取りが良くて楽でしたし、研究会からの紹介という事で契約すると特典があるマンションも多いみたいです。（ちなみに私は会員特典の価格の１％割引が受けられました♪） 正直言うと、そこまで“良い事”があるとは思ってなかったんですよねぇ〜　

　一応、このコンテンツに書いてある事、特にマンションそのものについての記述は、研究会で勉強した事をもとに、自分なりに考えてた事や実際、遭遇した事をまとめたものです。いきなり結論になってしまうかもしれませんが、100％理想通りのマンションなんてありません。だけど勉強する前は、何処まで“妥協”していいのかその基準がわかりませんでした。逆に、ほんの少しののポイントについて自分で決断が出来れば、マンションを買うというのは難しい事ではないなと思います。これは別に私が女だからという事ではなくて、男性でも同じことだと思います。

最初の一歩。

　まず、最初に2003年12月に「女性のためのかしこいマンション購入術講座」に参加しました。(ケーキ・紅茶付き 1000円)　どんな物件を選ぶべきか、資金計画は、施工方法や地盤のこと、税金のこと・・・。一通り必要な事をわかりやすく説明してもらえます。私が参加したときも100人くらいの参加者があったようです。セミナーなんて言うと、講師の先生が言ったことを必死でノートに取ったりしなきゃいけないのか？と思うかも知れませんが、そんな堅苦しい眉間にシワが寄る様なセミナーではありません。頂いた資料もとてもわかりやすいものでした。　実際に物件を探し始めて思ったのですが、がむしゃらに本や雑誌を読みあさる必要は無いと思います。その情報全てが自分に当てはまるとは限らないからです。そもそも、雑誌なんかは一般的なファミリー向けマンションについての記述が中心で、シングル向けの、私が探しているような物件については該当しないような内容が多いのです。最近はマンションを買うシングル女性が多いと言われていても、意外と情報は少ないように思います。

　シングル向けマンションを買う人は・・・シングルですから、自分ひとりで色々判断しなければならない事が次から次へと出てきます。自分ひとりで色々調べて判断するのは結構大変な事なんです。　まず、最低限チェックしなければならない事をリストアップし、もしそれに満たない場合はどうするか？と、いうような感じで、ある程度、合理的に必要な情報だけ手元に残すようにしなければ・・・疲れます。きっと、お金も必要だけど、同じくらい必要なのは気力と体力かもしれません。　今思えば、最初にセミナーに参加して大正解だったと思っています。基本的な知識がわかった事はもちろんですが、最初に自分はどんなマンションに住みたいのか？どんな生活がしたいのか？よく考える事が出来ました。結果的に、それが早く気に入ったマンションを見つける事が出来た理由なのかなとも思います。

　余談ですが、小島ひろ美先生のお話は楽しいです。会場に来ている人達の顔を見ていると「この人は買うな〜？」っていう“顔”があるんですって！　へぇ〜？？と思う反面、私の顔って？？買う顔なのかなぁ？買わない顔なのかなぁ？って、もう気になっちゃって、気になっちゃって・・・（汗）家に帰ってからも、自分の顔ばっかり気にしてたのを思い出します。（と、いうか今でも気になりますが）とても楽しいセミナーでしたので、すぐマンション買おうとは思わないけれど、ちょっと勉強してみたいなぁ〜なんて思う方も参加しやすいセミナーだと思います。

具体的には？

　さて、ではどんなマンションを探す事にしたのか？外見や間取りなんかは好みでしょうが（私はあんまり外見には興味なかったんですが）、広さは私の場合は30〜40�u台の物件を探そうと思いました。価格は2000万円台前半。そして、シングル向けマンション購入の大事な事は、もし自分が住まなくなった場合、誰かに貸せるかどうか。だから駅まで徒歩10分以内は譲れない条件です。自分の経験から言うと・・・結婚しても離婚するかもしれない(笑)　もし結婚しても、売る必要は無いと思う。結婚して、夫がローンを払ったとしても夫と共有名義になんかする必要は無い！夫(＝賃借人)からの家賃と思えば良いのですもの♪他で借りたら、その金額じゃ借りられないんだから文句言われる筋合いは無い♪（と、小島ひろ美先生も言っていた＞全く同感。）

　あと、駅までの距離の他に、やはり物騒な場所や繁華街を通るのは出来れば避けたい。かと言ってあんまりにも人通りが無いようなところも困るし、特に夜に真っ暗ってのは困る。エントランスと部屋の入り口のセキュリティもチェックしたいところ。あまり沢山の物件をチェックしたわけじゃないけど、セキュリティの方法や管理の方法はマンションによって特徴があります。大きい通りだけ通って帰れるのが理想なのだけど・・・。それに生活環境というか、周りのスーパーなんかもチェックしたい。官庁街のど真ん中とかは、ちょっと困るかも(笑)

　そもそもあんまり(全く)結婚願望は無いもんで、自分が長く住むという前提で探すつもりなのだけど、やはり日当たりはチェックしたいところ。本当に多いんです！シングル向けとかいいつつイカにも設計の都合であまったような変な形のお部屋の物件や、細長〜い、いわゆる「うなぎの寝床」なんて言われるような、賃貸向けなのかな？と、思うような間取りのワンルーム。前に高い建物があるか、将来建つかは気になります。あと、ちょっとした盲点、「南向き」でも、その建物がＬ字型だったりすると、建物自体の影(自己日影)であまり明るくない事もあります。部屋の向きだけでなく、建物全体の形や向きも確認したいですね。

　そして、入居する世帯の事。自分と同じような世帯が全体の25%位は入居しそうな物件が良いそうだが、確かに周り全部ファミリータイプの3LDKの部屋ばっかりだと、子供がバタバタするだろうし、管理組合なんかも自分だけ独身で、自分だけいつも家に居ません・・・なんてのも気が引けるし。意外と大事な事かもしれないです。

　あと、大事なのが地盤と施工方法。なんと言っても地震は怖いもの。東北や阪神大震災で傾いたり、倒壊してしまった家は記憶にあると思うけれど、万一、手抜き工事なんかしてるようなマンションを買ってしまったら・・・恐ろしい話です。やはり地盤はしっかりチェックしたいところです。東京なら何処も同じなんじゃないの？なんて思ってたら痛い目に遭います。ほんの1キロ先でも地盤は全く違ったりするんです。また、パンフレット等のほかに、最近では各市町村で防災マップを公開しているところも多いので、その場所やその付近はどんなところか、一度チェックしてみる事をお勧めします。　あとは、床の厚さや壁の厚さなども重要ですよね。設備についても色々チェックしたい事はありますけど、上記の事は買った後では変えられない事ですから、しっかり検討が必要かと思います。
　

“資産”になるマンション

　いきなり、堅い話をするとですね・・・マンションは不動産です。つまり資産なんです。高額なローンを組むから「マンション購入＝借金」というイメージな人が多いですが。マンションという、資産を手に入れるためのローン(借金)であり、浪費の為の借金とは違います。「買ったはいいけど、売る時は半値だよ〜」なんて事を言う人もいますが(言うのは大抵男性)、なぜ売らなければならないのでしょうか？例えば、自分が住まなくなったとしても、誰かに貸して家賃収入を得る事もできます。だからもし、そこを賃貸にすると家賃はいくら位なのか？これは結構重要です。誰も借りてくれないような場所だったり、借手が見つかってもその家賃収入でローンが返せないような事になると、やむを得ず売りに出す・・・というような事になるのかもしれません。それまでローン払ってきたのに、それじゃ賃貸と一緒です。勿体無いですよね♪

　毎月払うローンより、賃貸の家賃の方が安いようなマンションなら、賃貸で住めばよいじゃないですか！？　今は、金利も低いしマンションの価格も下がっているから、家賃払うより買ってしまおうという傾向が強くなっているわけですが、ローンより家賃の方が安いなら？？？買う必要無いですよね？

　特に、私がこれから買おうとしているマンションは、いわゆる「シングル向け」と呼ばれるような物件です。もし？結婚したり、子供が出来たりしたら・・・そこに住まなくなる可能性も高いのですから、私の探すマンションの一番重要な事は、将来賃貸にする事を考えて「駅から徒歩10分以内」は絶対条件なのです。そして、出来れば駅は最低２つ位の沿線を利用できるような「便の良い駅」付近で探すということ。だからもう、徒歩10分を超えるような物件は一切チェックしませんでした(笑)見たって意味無いんですもの。

　ちなみに、駅からすぐ近くっていうのは「商業地域」とか「近隣商業地域」になっている事がほとんどです。普通、家を建てるなら「低層住居専用地域」で、周りにうるさいところがなくて、影になるような高い建物がなくて、静かで、日当たりがよく、公園なんかもそばにあって緑豊かで、、、というような事を考えるかもしれません。だけどそんな場所、駅のすぐ近くにあるわけないじゃないですか！？(笑)　さすがに飲み屋や風俗営業なんかの騒々しいお店が近くて、ちょっと治安に不安があれば話は別ですが、私の場合は目の前にビルが無くて見晴らしが良くて・・・なんて事は全く考えていませんでした。日当たりが悪いのは困りますが、それよりも裏路地みたいな場所を通らずに帰れる、日が暮れても怖くないような場所であるということに注意しました。実際、前に住んでいたところは、いわゆる“閑静な住宅街”だったのですが、夜は人通りが少なくてちょっと怖かったです。

だから違うんですってば・・・

　マンション買う→借金→ローン返済・節約→生活苦、というような想像しか出来ない方は、マンション買わない方が良いかと思います（笑）。サブプライムローン問題、リーマンショックで世界大不況になり、マンションや土地の価格は下がりましたが、そもそも中古品は新品より安くて当然なのです。たとえバブル崩壊みたいな“大事件”が起きなくても、自然に値下がりするのが当然なのです。「新築より中古が安い」のはわかっている事なのに、どうして自分のマンションは値下がりしないと思うのでしょう？「売るときは半値だよ」なんて言葉に不安になる必要があるでしょうか？(笑)周りの噂に振り回され、怯えて暮らすならマンションなんて買わない方が幸せです。(ちなみに、中古マンションは価格は新築より安くなると思うのですが、古い設備をリフォームしたり、維持するのにいくらかかるかわからないじゃないですか？お金が無い人ほど新築っていわれるのは、そーゆー事です。)

　だけど、考えてみてください？今住んでる所が賃貸なら、絶対、分譲マンションの方が設備は良いです。私は今までの家賃とローンで払うお金は一緒ですが、生活はその何倍も快適になったと思っています。住む場所に不満を持ちながら暮らす10年。毎日快適だと思って暮らす10年。払うお金が同じだから、買うのも借りるのも一緒という方もいますが、本当に同じでしょうか？最初にマンションは｢資産」だと言いましたが、買うのはマンションという入れ物だけじゃなく、“生活の中身”を買うんじゃないでしょうか？

　マンションを買う女性が増えているのは、そんな快適な生活を手に入れたくなった、家賃と同じくらいの支払いで新築マンションが手に入れられるようになった、需要があるから供給も増え、住宅ローンなども借り易くなった・・・それだけの事かと思います。それがたまたまそのことに早く気付いたかしこいシングル女性が多かったということじゃないでしょうか？もちろん、マンション買ったから、もう結婚しないとかじゃなくて、結婚してたってして無くったって、快適な生活をしたいのは誰でも一緒に決まってるじゃないですか？そんな騒ぐ事じゃないと思います(笑)