建築構造の安全性は、建物をさせる地盤、さらには建物と地盤を一体化させる基礎が強固なものであることが重要です。地盤の強さは敷地によって異なるため、事前に標準貫入試験等のボーリング調査を行い、建物の支持層としてふさわしい強固な地盤化を把握したうえで、適切な基礎設計を行っています。
ラーメン構造とは、柱と梁を組み合わせて構成する構造です。 住戸内は構造壁のない広い空間が実現できるため、リフォームする際にも自由度が高いのが特長です。
建物の外壁、床などの構造体は、鉄筋を二重に組むダブル配筋とし、シングル配筋よりも高い強度と耐久性を実現しています。(一部の壁・床を除く)
マンションは鉄筋やコンクリートなどの材料で建てられますが、いずれも時間の経過とともに劣化します。 そこで材料の劣化の進行を遅らせるために、コンクリートの「かぶり厚さ」や「水セメント比」など、対策がどの程度とられているかが重要なポイントとなります。
鉄筋コンクリートを約150mmの厚さで確保。さらに内側に約20mm厚以上の硬質ウレタンフォームを吹付けることでより断熱性を高めます。
構造躯体(外構、均しコンクリート、土間コンクリート除く)には、設計基準強度を約27~30N/m㎡(1㎡あたり約2,700トン~約3,000トンの圧力に耐える強さ)以上のコンクリートを使用します。この強度の高いコンクリートを採用することで、構造強度と耐久性に配慮しています。
アルカリ性のコンクリートが中性化して鉄筋が酸化されやすい環境になると、鉄筋の錆びによりコンクリートの破損が発生してしまいます。 コンクリートの強度と耐久性を左右する指標のひとつが水とセメントの配合比です(水セメント比)。 一般的に配合比の数値が低いほど強度と耐久性の高いコンクリートとなります。 構造躯体(杭、捨てコンクリート、土間コンクリート除く)に使用するコンクリートでは、この水セメント比を50%以下に設定しています。
コンクリートに使う砂、砕石などの骨材については「材料試験」「骨材のアルカリ反応性試験」などを実施し、厳しい基準をクリアした建築材料を採用、JIS表示認定工場でコンクリート技士による厳格な管理のもとに調合・製造されます。さらにコンクリート受け入れ時に、第三者機 関によるフレッシュコンクリート試験(スランプ、空気量、塩化物含有 量など)を行います。また、打ち込み前のコンクリートを採取して供試 体を作成し、後日コンクリート圧縮強度試験を実施して、圧縮強度を確認します。
走り回ったときに聞こえるドスンという重い衝撃音。これを緩和するために、住戸内居室間の床スラブ厚は約200mmとし、遮音等級LL45等級、LH50等級のフローリングを採用することで下階への音の伝わりを軽減しています。 また、コンクリートスラブと天井・床との間に空間を設けて施工する二重床・二重天井工法を採用。将来のリフォームやメンテナンスを考慮しています。
鉄筋に対する主要構造部(建築基準法第二条五号)のコンクリートかぶり厚さを厚く設定。設計かぶり厚さ=最小かぶり厚さ+10mmを目標としています。
数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない耐震性。数十年に一度発生する地震(震度5程度)は住宅が損傷しない程度の耐震性。
※震度6~7程度の地震に対して損傷を受ける可能性はあります。
断熱性が高く、保温性と結露軽減に効果的な複層ガラスを採用しています。 2枚のガラスの間に空気層を設け、単層ガラスに比べガラス面から冷気・暖気の出入を抑制。冷暖房効果を高め、省エネにも貢献します。