独身女性のマンション購入は間取り1LDK~のコンパクトマンションがオススメ

独身女性のマンション購入は間取り1LDK~のコンパクトマンションがオススメ

独身女性のマンション購入では、1LDK・2LDKの間取りのコンパクトマンションの需要が高まっています。駅から徒歩圏内と便利な立地で供給されているため、賃貸や転売なども可能です。今回は、コンパクトマンションを中心とした間取りについて解説します。

女性のマンション購入にオススメな物件とは?

コンパクトマンション

コンパクトマンションとは、専有面積が30㎡~59㎡のマンションのことを言い、1990年代に誕生しました。単身か2人世帯で暮らせる、賃貸ではない分譲マンションです。

トイレ・お風呂・洗面台が一緒になった3点のユニットのバスルームだったり、キッチンが電気コンロや一口コンロだったり、収納もほとんどないワンルームでは非常に狭く帰って寝るだけの生活。3LDKのファミリーマンションは広くて部屋数が多く、収納もたっぷりあるけど、広い分価格も高いので月々のローンを考えると大変。こどもが走り回ってうるさかったり、単身者が少ないので、マンション内でのお付き合いが難しそうなど…。

賃貸には採用されていないような住宅設備が整いセキュリティも強化。しかも今なら月々家賃程度で購入できる分譲マンションが、今回ご紹介する女性に注目されている「コンパクトマンション」です。

コンパクトマンションが選ばれる理由は?

帰って寝るだけの空間がワンルームです。

コンパクトマンションの間取りは1DK~2LDKが中心で、お料理をしたり、友達と食事をしたり、テレビを見たり音楽を聞いたりできるゆったりくつろげるパブリックスペース(リビングダイニング)、プライベートスペース(リビングとベッドルーム)を分けることができます。LDKはパブリックスペース、ベッドを置く部屋はプライベートスペースとして、独立性を持たせることができるので、部屋は「帰って眠るだけの場所」から「生活を楽しむ空間」へと進化します。

コンパクトマンションはお風呂も追い炊きがついていて、キッチンも三つ口コンロや対面式キッチンでホームパーティもできて、生活を楽しみたい女性の希望にマッチし、注目が集まっています。

女性にコンパクトマンションが選ばれている理由に利便性も挙げられます。車を所有している、また購入を検討しているファミリー層は駐車場完備の物件を望むため、それをかなえるために都市部から離れた沿線に住まいを求める傾向があります。また、こどものために学区を考えたり、近くに公園がある場所を選んだり、周辺環境を重視するケースが多く、郊外の住宅地で、駅からも少し距離がある物件が少なくありません。

コンパクトマンションは、ファミリーマンションのような広さを重視する必要がないため、通勤に便利な都市部の駅から近い場所に企画されるのが特徴です

通勤に便利な沿線で、しかも駅から徒歩圏内。夜遅くまで営業している駅ビルや周辺にある商業施設を日常的に利用できるのは、働く女性にとっては大きな魅力です。

人気の沿線で駅からも近い物件は、資産性が高く価格が下がりにくい傾向にあります。女性の場合、将来、結婚して住み替えたり、両親と一緒に住む場合、賃貸に出しても入居者がすぐに借りてくれるのも駅に近い便利な物件です。売却する際も同様で、交通の利便性が高く、買い物も便利で駅から近い物件は売却もしやすいです。なぜなら駅から近いエリアは土地も限られているため、新しく新築の物件も出にくいからです。

住みやすい間取り4つの基本

住みやすい間取り4つの基本

ワイドスパンな間取りを選ぶ

マンションの間取りと言えば、バルコニーに面するのはリビングダイニングだけで、それ以外の居室は共用廊下側にある縦長の長方形タイプの間取りが多いです。

長方形タイプの場合、バルコニーからの光はリビングダイニングには入りますが、ほかの居室には届きません。

おすすめは、バルコニーにリビングダイニングと居室のどちらも面している横長の正方形型のタイプで、バルコニーに面している部分が広い、間口が大きいタイプを「ワイドスパン」と言います。そして、住みやすいコンパクトマンションの間取りにも同じことが言えます。

具体的にはリビングの横に寝室として使える洋室があるタイプで、リビングダイニングと寝室の両方がバルコニーに面している間取りです。リビングからバルコニーに出るはきだし窓で、床から天井まで開口部が大きく取ってあり、光が中まで入ってくるので室内が明るく開放感があり部屋が広く感じます。

また、廊下が短いためデッドスペースが少なく、限られた空間を十分に活用している間取りと言えるでしょう。

風通しの良い二面以上の開放部

コンパクトマンションは、都心部の駅に近い立地に供給されていることが多いため、郊外型の大規模マンションとは異なり、1フロアあたりの戸数が少ないので角住戸の割合が高くなります。

角住戸は、バルコニーや窓が2方向以上にプランニングされているので、日当たりや風通しが良くなります。

水回り(バスルーム・キッチンなど)に窓の設置

2方向に開口部があるため、リビングや居室のほか、バスルームや洗面化粧室、トイレといった水回りに窓を配置することも可能です。窓があると湿気が多い水回りの換気ができるのもメリットですが、こういったスペースに窓があると明るく、清潔感が感じられます。

収納(ウォークインクロゼットなど)の充実

近年、供給されている分譲マンションは収納力を求められることが多く、コンパクトマンションであればなおさらのこと収納力が重要視されます。居室には衣類などを収納するウォークインクロゼットが備えてあります。

そのほか、日常生活洋品であふれる洗面化粧室の収納についても、タオルやランジェリー、シーツなどを収納できるリネン庫が設置されるなど、さまざまな工夫が施されています。洗面ボウルの下にメイク用具を収納できる収納ポケットを用意したり、三面鏡裏にはドライヤーやティッシュボックス専用の収納スペースが用意されていたり。洗面化粧台ボウルの下の収納扉の裏に、ダストボックスが取り付けてあるタイプもあります。また、洗面化粧台の下のわずかな空間を利用して、ヘルスメーターを収納することもできます。

コンパクトな間取りであっても、空間を無駄にすることなく収納についてより細やかにプランニングされているのがコンパクトマンションの特徴です。

理想の間取り実例集

1LDKタイプの間取り

1LDKタイプの間取り

まずはバルコニーに面した部屋を見てみましょう。リビングダイニングのほか寝室となる居室が東向きのバルコニーに面しています。このタイプがワイドスパンと呼ばれ、住空間に十分な明かりと風通しをもたらす間取りです。また、角部屋のため寝室にもうひとつ窓がついているのが特徴と言えます。

水回りのキッチンは対面式かつL字型キッチンを採用しています。小さなキッチンですがシンク、コンロ、冷蔵庫を使うとき、移動せずに向きを変えるだけでキッチン作業ができる配置になっています。

収納は、居室に設けられたダブルハンガークロゼットで大容量の衣服を収納できます。また、玄関口にはシューズインクロゼットも設置されています。通常のシューズボックスと異なり、奥行きがあるので靴以外の荷物の収納も可能です。

2LDKタイプの間取り

つづいて2LDKの間取りをご紹介します。2LDKになると、より一層収納力が求められるほか、効率化された間取りが必要になってきます。ただし、完璧な間取りはないのでこちらも参考程度にとどめておいてください。

2LDKタイプの間取り

さきほどの1LDKと同様に開口部となるバルコニーにリビングダイニングキッチンと寝室が面しています。さらにキッチンもバルコニーに面しており換気や明かりをとることができます。こちらもワイドスパンな間取りとなっています。

リビングダイニングと共有廊下側に設けられた約4.0畳の洋室の間仕切りはスライディングウォールを採用していて、引き戸を開け放つとリビングと一続きの空間として利用することができます。

収納についてですが、大規模収納となるウォークインクロゼットをはじめブックシェルフが居室に設けられているほか、キッチンには食器棚、パウダールームの洗濯機置き場には上部吊戸棚と、各空間に適切な収納が設置されています。寝室に設置されているアッパークロゼットは、季節ものの衣類やかばんなど、普段使いしないアイテムの収納スペースとして活用できます。

一般的な縦長の間取りでは廊下の部分が無駄なスペースとなってしまいますが、ワイドスパンな間取りでは廊下部分が少なく、居室にスペースをとった間取りとなり、より快適な暮らしを目指すことができます。

間取りで気を付けたい収納スペース

収納面積は床面積の8%以上が理想

衣類や靴、バッグ、アクセサリーのほか、キッチン用品や食器、洗濯用洗剤やティッシュペーパー、トイレットペーパーといった生活用品など、毎日の暮らしで使うさまざまな物を収納する場所が大切です。

収納面積は、マンションであれば床面積の8%以上が望ましいと言われています。

床面積に対する収納面積の割合を表す数字を「収納率」と呼んでいます。

収納スペースは、使いがっての良い場所に適切に配置されていることが大切で、衣類であれば着替えをする寝室、バスタオルや洗濯用洗剤などは洗面化粧室、食器であればキッチンに収納が必要です。

収納方法には集中収納と分散収納があります。集中収納はウォークインクロゼットなどの大型収納で、衣類のほか布団などを収納するスペースとして利用します。

分散収納は、毎日使うものを収納する場所です。洗面化粧室のリネン庫や洗濯機置き場の上やトイレの吊戸棚、玄関のシューズクローク、キッチンカウンターのスライド式キャビネット、廊下収納なども当てはまります。

コンパクトマンションは分散収納と集中収納が適切に配置されています。

ウォークインクロゼットのチェックポイント

女性のマンション購入において、収納スペースは重要です。コンパクトマンションに設置されているウォークインクロゼットが使いやすいかどうかがポイントになってきます。ウォークインクロゼットを無駄なく活用するためのチェックポイントをご紹介します。

ハンガーに掛けた衣類は60㎝ほど幅があるので、中に人が入れるスペースがあるかどうかを確認します。一人暮らしの場合、ウォークインクロゼットが約1畳(幅・約1.3m)あれば、パイプハンガーに衣類を掛けた状態で中に入って整理作業ができます。2畳あれば、夫婦2人分の衣類を収納できます。

なお、ウォークインクロゼットの中で服を選んだり、片付けをしたりするのでダウンライトの明るさも忘れずにチェックしましょう。姿見(スタンドミラー)もあると、全体のコーディネートもチェックできて便利です。奥行が80㎝以上あれば布団やスーツケースもしまうこともできます。

また、最近では玄関に傘やスーツケース、靴などをたっぷり収納できるシューズインクロークが設置されています。ウォークインクロゼットとの違いは、玄関から靴のまま入ることができるので、ゴルフバッグなど屋外で使う荷物を帰宅してすぐに収納できます。コチラもぜひチェックしておきましょう。

まとめ

コンパクトマンションは、ワンルームとファミリーマンションの中間に位置付けられる1人・2人用の分譲マンションことで、1990年代に誕生し、近年、都市部で多く供給されています。

それまでは1人・2人世帯は親と暮らしたり設備仕様の粗悪なワンルーム~2DKの賃貸アパートに暮らすのがほとんどでした。結婚してこどもも二人生まれ、4人家族になって初めて家を買うという発想が根付いていて、1人・2人世帯は賃貸で我慢する考えがあったからです。しかし今では1人・2人世帯が全体世帯数の65%を越え、核家族化が進んでいます。

コンパクトマンションの間取りは1LDK~2LDKが中心で、リビングダイニングと居室がバルコニーに面している「ワイドスパン型」がおすすめです

コンパクトマンションは1フロアあたりの戸数が比較的少ないものが多く、角住戸の割合が高くなります。角住戸は、窓を2方向以上に取れるので採光や通風が良く、バスルームや洗面化粧室、トイレに窓が配置されている間取りもあり、賃貸アパートより快適に暮らすことができます。

女性にとって収納も気になるところですが、ウォークインクロゼットやシューズインクロークなどの大型収納を備えているタイプがあるほか、キッチンや洗面化粧室の水回りも細やかに使い勝手が配慮されています。洗面化粧台にはメイク道具やドライヤー、ティッシュボックス専用の収納スペースを設けたり、トイレにはサニタリー用品を入れておける吊戸棚もあり、トイレットペーパーやティッシュペーパーもまとめて収納できます。

女性のマンション購入が増えてきた近年は、女性が使いやすい間取りや設備仕様を備えたコンパクトマンションが企画されているので一度、モデルルームを見学されてみてはいかがでしょうか。賃貸とは違い、とても機能的で夢のある空間になっています。快適な暮らしを考えると、分譲マンションに暮らしたいですよね。住まいは帰って寝るだけのものでなく、明日への英気を養う空間なのですから。

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