Chapter0 始めに-prologue

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以前の美鈴さん

美鈴さんは、以前は2Kのアパート(約38m2)で一人暮らしをしていました。そのアパートは築20年くらいだったんですけど、アパートの大家さんが凄くイイ人で、きちんとメンテナンスしてくれるし、部屋も広くて窓も沢山あって、しかも家賃が安いんです。更新料は不動産屋に払う手数料1万円と火災保険の書換え(2万位)だけという、とても恵まれた環境だったのです♪
ところが、ある日、突然風呂がまが故障。3度の修理で何とか元通りになるが・・・私の方に何か費用が発生するんじゃないのかとヒヤヒヤ(汗)しかも、なかなか直らずイライラ。自分のうちだったら、修理不能で交換することになっても、まぁ仕方ないと思うかも知れないけれど、賃貸ですからね〜?(私一人で使った訳じゃないし)簡単な修理だって自分勝手にする訳にはいきません。同じ年の夏、今度は外壁の塗り替え工事がありました。が、しかし、悪天候が続き一週間で終わるはずが1ヶ月近くかかり、激しくイライラ。しかも業者に植木鉢壊されたりベランダぐちゃぐちゃにされたり、庭ほうきを持っていかれたりガラスにペンキついたままにされても泣き寝入り状態。自分が発注した業者なら文句も言えるけど、私が会社から帰る頃には誰も居なくなってるんだもん。
そして、11月の更新。なんと、不動産屋に払う手数料を景気が悪いから2万にしてくれと。。。1万で済むと思っていたのに、少ないとは言えその倍(汗)なんだかんだと言っても、もうココには8年もお世話になっている。他のアパートだったら更新料が1〜2ヶ月位はかかっているんだから、その程度で済めば安いもんなんだけど・・・。もしココが古くなって10年後に立ち退きを迫られたら?今の家賃じゃ済まないうえに、今度は更新料もかかるだろう?さらにソコを引っ越して、他に行っても同じ事。それで、思ったんですよ。「マンション買って引っ越すっ!!」ってね(笑)


はじめに

このコンテンツは、普通のOL・美鈴さんがマンションを買おうっ!!と一念発起したところから始まり、実際、約半年後にはマンション購入&入居してしまいました(*^_^*)v と、いうお話です。ネットでも、雑誌でも、情報はいっぱい!! 広告でも「今なら家賃並みの支払いで・・・」なんてのはよく見かける。理屈じゃわかってるけど・・・私も買えるの?ローンは使えるの?って疑問だらけでした。残念ながら、実際にマンション購入したにもかかわらず、偉そうに「こーすればマンションが買えるんですっ!」って言うほど余裕も知識もありません。(そーゆーのは他のサイトで調べてくださいまし。)ただ、買ってみてわかった事は、「別にぃ、私が特別って事は無いなぁ?誰でも出来るじゃん?」と、いうこと(笑)もし「こんな人もいるなら私も・・・」なんて、勇気が出て(?)頑張ってマンション買おうっ♪って人がいたらイイかな?なんて思いつつ、私の経験をコンテンツにまとめてみました。


その前に、

まず、マンションの話をする前にお金の話なんですけど。11 月に「女性のためのマネー講座」というのに参加したんですよ。(初級1000円・本講座5000円)これは株や投資信託などで利益を得るための話がメインなのかもしれないが・・・イロイロ勉強した中で私が一番ショックだったのが年金の事。マンション買うのにもお金が必要ですが、それとは少し違います。今、テレビで年金の事が問題になっているのは知っているかと思いますが、実際自分がいくら年金をもらえるか?知ってますか?私は仕事の関係で20代の頃(10年以上前)、年金の仕組みを勉強した事があったんですが、私らが貰う頃には財源はどうなるのか?というような問題は既にその頃も問題ではあったんです。だから、なんとなくは「あんまり年金って、あてにならないんだ?」とは思っていたのですが、5年に一度年金制度の改正がありますから、その頃はまだ具体的な金額に関してはピンとこなかったんです。
私たちは完全に60歳〜65歳の間は年金は貰えない世代です。仮に60歳まで厚生年金を納め、65歳から貰うとしたら、私の場合せいぜい1ヶ月当たり12万〜13万しか貰えないと思います。これは実はまだ良い方だというからさらに驚いたのですが・・・これはあくまでも今の“試算”であり、万一途中で結婚や出産で仕事を辞めたりすると、今後もっと少なくなる可能性もあります。とにかく、60歳から65歳までの間は無収入なんです。単純に計算して月20万の生活費がかかるとして、1年で240万円、5年で1200万円ものお金が必要なんです。さて?うちの会社みたいな貧乏・ケチ・超男尊女卑の会社が一体いくらの退職金をくれるでしょう?全く期待できません。その5年分の生活費分だって危ういと言うのに・・・年金が出てから月13万で、家賃を払い、食費を払い、光熱費を払い・・・足りるワケないじゃないですか!生活費の中で一番多いのはやはり家賃。定年後、住む家があるか無いかでは全く生活が違ってきそうな気がします。
今までも、年金は少なそうだし、何度も転職してるから、退職金なんか全然アテにできないし・・・。一度離婚してるんで、あえて言わせていただければ、結婚したからって夫が二人分の蓄えを作ってくれるとは限らないんです。結婚して子供がいれば生活費のほかに教育費がかかります。二人で働いたって大変なくらいなのに、老後の生活費を満足なくらい貯蓄できるんでしょうか?これから先、結婚するしないにかかわらず、将来の事は考えておかなきゃなぁ〜?と、漠然とは思っていたのですが、実際に数字で計算してみて「マンション買えたらいいなぁ〜」ではなくて「マンション、絶対買うっ!!」という気持ちに変わったのでした。(まさか、本当にすぐ買うとは思わなかったけれど)
家賃ってのは無職になろうが、給与カットされようが、ボーナス無しになろうが・・・とにかく払わなきゃいけないんです。実際、数年前にそういう事がありましたから、食費やら生活費どんなに切り詰めたって、がばっと!毎月給料の3割程度は、ただ住んでいるだけで持っていかれちゃうワケです。実は、マンション買うのが、私みたいな貧乏OLにとっては、一番の貯蓄の近道なんじゃないのか?そう思いました。


ちなみに、

私が親にマンション購入をOKさせたポイントのひとつがコレ、「もし、結婚したり転勤したりして住まなくなったら、誰かに貸せるようなマンションを探すつもりだから」という一言。(詳しくはシングル向けマンションのページにて) 女一人でマンションなんて言うと「結婚はどーすんだ??」って事になるのは分かってる(苦笑)。だけど、親ももうすぐ年金受給の年齢が近づいていたり、おばあちゃんが入院して色々お金がかかったりしているのを目の当たりにしているので、上記の年金の問題は切実な話だった様子。それに金利とマンション価格が今は低い事やローンを組むなら年齢的な事も含めて、妥当な判断だと理解してくれたようだ。
あと、うちの親はちょっと変わってるかも知れないですね?子供の頃から父親が「これからは女だって手に職の時代だ!学校卒業したら、結婚したら、終わりじゃないぞ!」と、いうような事を言うような人で、実際それを地で行くような事をうちの母はしてますし・・・。実は、反対は殆どありませんでした(笑)それどころか、地価や物価なんて動き始めたら一気に変わるものだから、今、買えるなら買ってしまいなさいと。うちはそんな裕福な家庭ではないので、親からの支援はあてにしてなかったのだけども、これから色々今まで経験したことの無いことに直面していくときに、身内に「反対」されてると気が滅入ると思いますし。身内に賛成してもらえたので、かなり気が楽になりました。


信用していないわけじゃないけど

私がマンションを契約するまでに「マンション買おうと思う」っていう事を話した友達は3人だけ。マンションを買った人や探している人に話を聞いたりはしたけど、私が買うつもりだという事は言わなかった。別に深い理由は無いんだけど・・・買うのは私。住むのも私。「私はこんなマンションに住みたいけど、アナタはどう思う?」と、いうような事を聞く必要は無いし、ましてマンションを買ったことが無いような友達に話しても“相談”にはならない。その人に色々説明しているくらいなら、自分で色々調べた方が早そうだったし・・・。後になって思ったのですが、実際に行動に移したのは最近なのですが、もうずっ〜っと前からマンションや住宅に関しては興味がありましたから、結構、新聞(注1)とか雑誌の関連記事は読んでたみたいで・・・周りの友達より“耳年増”になってましたね(笑)
それに、働いていて資金があるからと言って、全ての独身女性がマンションを欲しいと思っているワケではないので「マンション買って、結婚はどーすんの?」「そんなローン組むの怖いわ〜」なーんて言うような、価値観の違う友達や、既に結婚していて生活スタイルが全く違うような友達に話しても・・・ストレス溜まるだけですぅ(笑) 買うと決めてからは結構忙しいです。素人同士が憶測だけでイロイロ言っても埒が明きませんしね。仲良しの友達だって、色々な価値観があるのは当然ですから、友達と議論しても結果は出ないかもしれません。一人でするマンション探しは体力も気力もかなり必要ですから、余分なエネルギーは使わない方が良いかもしれないですよ?もちろん「マンション賛成!頑張れっ!」って言ってくれる友達とは、色々な事を話して、良いマンションが見つかるまで一緒に楽しめればいいのではないかと思いますが。
マンションを探し始めてから入居するまでは、特に何か問題が起こってるわけじゃなくても、悩みというか・・・考えるのはマンションの事ばっかりになっちゃったりします。正直、余計な事しか言わないような“友達”にはホントに言わない方がいいと思いますよ(汗) 結局、マンションに引越した今でも「買った」という事は言っていない友達もいます。 私の場合は、税制面で優遇される条件にも当てはまらないので、特に会社に報告する義務もないですし、今後もよほどの事が無ければ言わないと思います。それに、自分が言わなければ意外とバレないものです。特に「女のくせに・・・」なんて言うようなタイプの会社のオジ様達は、私のような普通の、大したことない何処にでもいるような女が、マンション買うなんて全く思ってないんです(笑)。同世代の友達も同じで、自分がマンションってイイな〜と思ってるような人は「もしかして?買ったの??」って気づくんですけど、そうじゃない人は全く疑いもせずに「今度の所って?家賃いくら〜?」などと言っています。他人の部屋に対する興味なんて、本当はその程度なのかも知れないですね?
「追い風・向かい風」のところで詳しく書きましたが、周りの"偏見"みたいなものは思った以上でした(笑) なので、自分から公表して説明するまでもないだろう?と思い、あえて普段はその話題には触れないようにしました。 価値観の違いと言ってしまえば、ソレまでなのですが・・・何も私がその"偏見"と代表して戦う必要は無いじゃないですか?自分の「欲しい」という気持ちさえしっかりしていれば、そんなものに惑わされる必要はありませんし、惑ってる時間もありません。ほっときましょう♪(笑) これは私が唯一自信を持ってアドバイスできることです。

(注1)住宅を特集した雑誌って?実は“広告”の要素が強いかも知れません。広告にはあんまり悪いことって書いてないですからね。普段から新聞などはよく読んだ方が良いですよ。最近売り出されるマンションの設備や価格帯、売れているマンションの傾向などはもちろん、最近増えているトラブルの事例なども載っています。私が取っている新聞にも週に一度、そういった特集が掲載されているのですが、ずっと読んでました。住み始めてからも興味深い内容が多いので毎週読んでいます。“広告”でもなく、“身内”の意見でもなく、客観的な見方も必要かと思います。高い買い物ですから。

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