基礎工事・建築構造

杭基礎を採用

標準貫入試験により、地盤が信頼に足るN値及び厚さを有しているとされた「支持層」まで杭の先端を届かせることで、杭の先端の抵抗力と杭と地盤の間に働く摩擦力により建物を支える基礎構造です。※N値とは土質の硬軟の程度を表す数値で、具体的には63.5±0.5kgのおもりを75±1㎝の高さから落下させ、標準貫入試験用サンプラーが30㎝貫入するのに要した回数を表します。一般的には、N値が50を超えると非常に締まっている地盤であると考えられます。

JASS5に準拠した鉄筋のかぶり厚さ

中性化が内部の鉄筋まで達する時間を長くするためには、鉄筋の表面からコンクリートの表面までを厚くすることも有効。JASS5(建築工事標準仕様書 鉄筋コンクリート工事2009年度版)が定めた必要最小かぶり厚さに準拠した設計で劣化防止に努めています。

建物の安全性を高めるための綿密は地盤沈下

支持層の深さや、土質の特徴を把握し、建物を支持する基礎の種類(杭基礎、直接基礎)を見極めるために、地盤調査を行います。敷地内の地中に深い孔を掘って、地表から支持層までの各土質を確認します。

溶接閉鎖型せん断補強筋

柱の帯筋には、1本ずつ巻きつけた帯筋を主筋に引っ掛けて固定する一般的な帯筋ではなく、工場溶接された溶接閉鎖型せん断補強筋を採用することで地震時の主筋の座屈及び柱のせん断破壊を防止しています。

柱と大梁の仕口部の帯筋は約10cmピッチ以内で配筋

耐震上重要な構造部材である柱と梁の強度を向上させても、接合部(仕口部)は地震によりせん断力(ずれを生じさせる力)を受けてX型のひび割れを生じる可能性があるため、柱と梁の仕口部内の帯筋間隔を約10cmと定めて仕口部を補強しています。

外壁

外壁コンクリートは厚さ約150mmを確保しました。居室側には断熱材を施して断熱性も高めています。

耐震壁にダブル配筋採用

耐震壁は地震時などに建物にかかる水平力が作用する場所のため、耐力を十分確保するために、鉄筋を一列配置するシングル配筋よりも強さを発揮する二列配置のダブル配筋を採用しました。

乾式耐火間仕切壁

せっこうボードを用いた乾式壁構造を採用。鉄板を挿入しさらに堅牢性を高めています。耐火性、遮音性、強度に優れた壁構造。

コンクリート強度

建物本体のコンクリートの設計基準強度を30N/m㎡以上に規定。1㎡で約3,000tの圧縮に耐える強度です。

床コンクリートスラブ厚約200mm・二重床

建物構造の耐力向上と生活音が下階住戸に伝わりにくい静かな居住性を追求して、住戸部分は床のコンクリートスラブ厚を約200㎜(最下階・屋上階床スラブ除く)に設定。床のコンクリートスラブとフローリングの間に支持脚を立てる二重床(玄関部分を除く)と、天井を吊り下げる二重天井を採用しています。

マイコンガスメーター

震度5強相当以上の地震発生などの非常時には安全装置が作動しマイコンメーターがガスを遮断します。またガス漏れや異常使用を感知すると赤ランプの点滅で異常を知らせ自動的にガスをストップします。

住宅性能表示制度で安心

マンションの品質・性能について、国に指定された第三者機関が設計段階で評価する「設計住宅性能評価書」を取得。また「建設住宅性能評価書」も取得しています。誰もが性能を比較検討可能なこの制度を活用し、さらなる品質の向上を図っています。

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